プロジェクト
これまで学んできた知識を利用して、はじめてのWebアプリケーション作りに挑戦してみましょう。題材が思いつかない場合は、下の例を参考にしてみてください。
おみくじ
今日の運勢をランダムで表示するアプリです。
ルール
- 20%の確率で
大吉
と表示し、文字色を赤色にします - 50%の確率で
吉
と表示し、文字色を黒色にします - 30%の確率で
凶
と表示し、文字色を青色にします
ヒント
Math.random
関数は、呼び出すたびに変わる0以上1未満の一様乱数を返します。
document.write(Math.random()); // 0.8924949384481442
- 発生させた乱数を変数に保存しておきましょう。この乱数は
[0, 1)
の一様分布に従うので、例えば[0, 0.2)
に含まれる確率は20%になります。
const r = Math.random();
if (r < 0.2) {
// 20%の確率で実行される
} else if (条件式2) {
// 50%の確率で実行される
} else {
// 30%の確率で実行される
}
- クリックするためのボタンと、テキストを表示して色を変えるための
div
要素の両方をJavaScriptから取得してみましょう。
index.html
<button id="omikuji-button" type="button">おみくじを引く</button>
<div id="result"></div>
script.js
const omikujiButton = document.getElementById("omikuji-button");
const result = document.getElementById("result");
function omikuji() {
result.textContent = "結果";
}
omikujiButton.onclick = omikuji;
解答例
ストップウォッチ
シンプルなストップウォッチです。おみくじの課題より難易度が高いです。
ルール
スタート
ボタンをクリックすると、時刻の数え上げが開始されます- 1秒ごとに表示される数値が更新されます
ヒント
setInterval
関数は引数をふたつ (func
,delay
) とり、func
は値としての関数、delay
は整数です。setInterval
は、func
に指定された関数をdelay
ミリ秒の間隔で定期的に実行します。
function greet() {
document.write("<p>Hello World</p>");
}
setInterval(greet, 1000);
このコードを実行すると、1秒ずつ画面に<p>Hello World</p>
が書き加えられていきます。
- ボタン要素がクリックされたら
setInterval
関数を実行し、タイマーを開始しましょう。
function start() {
setInterval(関数名, 1000);
}
const startButton = document.getElementById("start-button");
startButton.onclick = start;
- 時刻は常にJavaScriptの変数として保持しておくと扱いやすくなります。
let time = 0;
function tick() {
time += 1;
}
- (発展) ストップボタンを作りたい場合は、
setInterval
関数の戻り値を利用しましょう。setInterval
の戻り値は整数で、clearInterval
にこの値を渡すと、動作中のタイマーを解除することができます。
let timerId;
function start() {
timerId = setInterval(関数名, 1000);
}
function stop() {
clearInterval(timerId);
}
const startButton = document.getElementById("start-button");
const stopButton = document.getElementById("stop-button");
startButton.onclick = start;
stopButton.onclick = stop;